利根沼田広域市町村圏振興整備組合

圏域の特色

 利根沼田広域圏は群馬県の北部に位置し、新潟・福島・栃木の3県と接しています。

 地域の大半は、帝釈系山岳・三国山系山岳・日光連山・赤城山といった山岳で占められ、森林面積は地域面積の86%に達します。
 山岳地帯に源を発する利根川・赤谷川・片品川・薄根川等々の大小の河川は上流域においてダム群を形成し首都圏の水がめとしてあるいは生産と文化の源として役割を果たし太平洋に注いでいます。
 広域圏の総面積は1,765.75ku 人口(平成22年国勢調査)は89,032人で、県全体に対して面積27.8%、人口4.4%を占めています。

 地域の形状は、ほぼ円形に近く半径30qの円周内に収まります。また集落立地は半径20qの範囲に広がりを見せていますが全体として平地に乏しく、地域総面積のうち農用地は7%、宅地は1%を占めるにすぎません。
 沼田盆地を中心として概ね河川沿いの谷間を主要道路が走り集落が分布しています。地域の標高は沼田盆地の300m級台地から2,000m級の山岳にまでわたり市町村役場所在地で見た場合昭和村役場の345mから片品村役場の813mに至り山間地の特性をもっています。

 このような地勢は地域の産業・生活にさまざまの制約を課していますが、反面変化に富んだスケールの大きい景観を呈し、国立公園として豊富な温泉群、恵まれた自然資源とあいまって第一級の観光圏を形成しています。

 山岳と渓谷・盆地といった地形の複雑さを反映して気象条件は多様で、山岳地帯の特性から夏冬の気温差は大きく特に冬季は前橋市に比べ4℃〜5℃も低い状況となっております。また、冬季は日本海側からの寒波のためみなかみ町・片品村の地域北部では積雪が非常に多く、地域全体での年間降雨量は前橋市を上回ります。この傾向は特に圏域北部において顕著であり、みなかみ町では太平洋側の気候と日本海側の気候が合成されたような夏季多雨・冬季多雪の気象状況がはっきり見られます。